@lovegod0808 心臓発作起こしてるとか思われて救急車呼ばれるの困るからこれはいい。
posted at 00:47:42
Anand Giridharadas著「The Persuaders: At the Front Lines of the Fight for Hearts, Minds, and Democracy」 books.macska.org/anand-giridhar… 政治的な分極化が進み、意見の違う人を説得して味方を増やすよりも既に同じ意見を持っている人たちが確実に投票に参加するよう促すことが… pic.twitter.com/vn3TEqdrjd
posted at 12:11:27
…選挙に勝つ秘訣とされているなか、説得による勢力拡大を試みているリベラル派や進歩派の活動家や政治家、選挙戦略家らについて紹介する本。右派による反ポリコレや反「ウォーク」の宣伝により、リベラルや進歩派は異なる意見に不寛容であり些細なことで差別だと糾弾する、というイメージが…
posted at 12:11:27
…作られているけれど、実際にリベラルの勢力拡大を試みている人たちは確固とした信念を持つとともに、同じ信念を持つには至っていない人たちを切り捨てるのではなくかれらの視点も尊重しようとしている、と著者。女性マーチ主催者の一人だったリンダ・サルソー、リプロダクティヴ・ジャスティス…
posted at 12:11:27
…運動の中心人物であるロレッタ・ロス、ブラック・ライヴズ・マター創始者の一人でもあるアリシア・ガーサら活動家たちが、批判を受けながらも意見の異なるさまざまな人たちの連帯を築き上げようと苦労する話から導入し、とにかく実直に信念だけを訴え続けるバーニー・サンダースととは対象的に…
posted at 12:11:27
…強い信念を訴えつつも個人的な経験を語ったりネットミームを利用したりペロシ下院議長と取り引きしたりと多彩な戦略を取るアレクサンドリア・オカシオ・コルテスのふるまい、保守派や中間層にすり寄ろうとするのではなくリベラルの価値を正面から訴えつつ理解を広めるコミュニケーション戦略を…
posted at 12:11:28
…指南するAnat Shenker-Osorio、そしてこれまでの政治運動における戸別訪問の方法を大きく覆し少しずつ味方を増やしていくディープ・キャンヴァシングを行う活動家たちの話など、リベラルが政策を実現していくために必要な話がたくさん詰まっている。活動家の話は既に…
posted at 12:11:28
…わりとよく知っていたわたしにとっては、Shenker-Osorioについての章が一番おもしろかった。たとえば選挙のたびに民主党と共和党のあいだを行ったり着たりする浮遊層の支持を取り付けるためにリベラルは自分たちの主張を抑えて保守にも配慮したことを言うことが多いけれど、浮遊層は実際には…
posted at 12:11:28
…中道でも中間層でもなくイデオロギー的な傾向が薄いだけだという指摘。かれらは保守の主張を聞いてもリベラルの主張を聞いてもそこそこ説得されてしまい、その時その時でより多く見かける意見に同調しがち。「黒人はいまでも差別されていると思うか?」と聞くとイエスと回答し、「黒人は差別を…
posted at 12:11:28
…言い訳にせず自助努力すべきか?」と聞くとそれにもイエスと答えたりする。なのに中間層の反発を恐れてリベラルの主張を隠すような戦略を取ってしまうと、かれらは保守の主張しか目にしなくなるため、かえって保守の支持を増やしてしまう。…
posted at 12:11:29
…ピザを食べるかハンバーガーを食べるか迷っている人にピザ味のハンバーガーを出そうとするのではなく、自信を持って自分が提供できる一番美味いピザ(もしくはハンバーガー)を提示すべきという話。ほかにも示唆に富んだ話がたくさんあって、政策関係の仕事をしているわたしにとっても参考になった。
posted at 12:11:29
Ben Tarnoff著「Internet for the People: The Fight for Our Digital Future」 books.macska.org/ben-tarnoff%E8… もともと政府の予算によって作られたインターネットが民間に譲り渡され、企業により囲い込まれ、巨大な個人データ収集マシンに変貌した歴史を振り返りつつ、人々の手のもとにインターネットを… pic.twitter.com/QQXmYjL7wy
posted at 13:11:00
…取り戻すことを呼びかける本。本書の前半はインターネットを成り立たせている物理的なインフラがどのようにして民営化され、自治体やコミュニティ団体が設置・運営しようとするネットワークが民間企業のロビー活動などによって攻撃されてきたか、そしてより多くの人たちが…
posted at 13:11:01
…ブロードバンドインターネットに接続できるようにという口実で多額の助成金がブロードバンド業者に流れているけれども利益優先の民間企業はそうした助成金を受け取りながら約束を果たしていないことなどが指摘される。後半はオープンなはずのインターネット上に「プラットフォーム」と呼ばれる…
posted at 13:11:01
…(けれどもその呼び名ほどオープンではない)囲い込まれた領域を作り出し、労働者や個人情報を保護する法律を形骸化させるとともに人々をデータポイントとして監視し売りさばくようになった大手企業の問題について取り上げる。ソーシャルメディアを通したロシアによる英米での選挙への介入、…
posted at 13:11:01
…そして(その結果だとは必ずしも言えないものの)ブレグジットとトランプ当選という2016年の大事件、そしてその後のコロナパンデミックに対するフェイクニュースの拡散や2021年の連邦議事堂占拠事件などをうけ、ソーシャルメディアやその他の「プラットフォーム」企業への批判が高まるなか、…
posted at 13:11:01
…力を持ちすぎたそれらの企業の強制的な分割やそれらを電気や水道と同じようなユーティリティとして規制することが提案されているが、著者はそれよりさらに踏み込んでインターネットの再公有化を提案する。インターネットが一部の大企業によって私物化されたのは必ずしもそのように…
posted at 13:11:02
…運命付けられていたのではなく、あくまでそういう政治的決定の結果なのだから、逆にインターネットを公有化することも可能である、と著者は主張する。実際に政治的に可能であるかどうかはともかく、インターネットの物理的なインフラを公有化することは想像しやすい。…
posted at 13:11:02
…しかしその上に成り立つプラットフォームを公有化するとはどういうことなのか分かりにくいことは著者も認めている。たとえばフェイスブックを政府なりコミュニティなりが所有したとしたら、広告を売るためにできるだけユーザの滞在時間とエンゲージメントを増やさなければいけないという動機は…
posted at 13:11:02
…消滅するかもしれないけれど、誰かが個人データを収集したりフェイクニュースをバズらせたりすることは変わらないだろう。また、その方法だといまの商業的なフェイスブックを置き換えることはできても、フェイスブックの次に来るはずの新しいプラットフォームは生まれてこない。こうした懸念に…
posted at 13:11:02
…対して著者は、アンジェラ・デイヴィスらが唱える監獄廃止論を例にあげ、いまある仕組みをまた別のなにかで直接置き換えようとするのではなく、たくさんの新しい試みを生み出すことで全体図を変えていこうと提案する。その一つの試みとしてたとえば著者は、…
posted at 13:11:02
…フェイスブックをはじめとするあらゆるソーシャルメディアプラットフォームが公有化されたプロトコルによる相互乗り入れを可能にすることを例にあげる。うん、それは公有化ではなく規制の一種じゃないのかな?という気はするのだけれど、…
posted at 13:11:03
…インターネット私有化の歴史、とくにアル・ゴアが上院議員から副大統領になってインターネットのあり方についての考えをどう変えたかのあたりなど、興味深かった。
posted at 13:11:03
Sheldon Whitehouse著「The Scheme: How the Right Wing Used Dark Money to Capture the Supreme Court」 books.macska.org/sheldon-whiteh… 温暖化対策など環境政策や労働者保護法規に反対する億万長者たちがどのようにして共和党を自分たちの駒として使い連邦最高裁を手中に収めたか説明する本。… pic.twitter.com/2VJrrmLPCd
posted at 14:07:55
…著者はロードアイランド州選出の連邦上院議員であり弁護士・検察官としての経歴も持つシェルドン・ホワイトハウス。一つ一つ事実を積み重ねることで最高裁を乗っ取ろうとする大掛かりな作戦の存在を証明する手法はさすが元検察官といったところ。そうした作戦の発端は、タバコ会社の弁護士として…
posted at 14:07:56
…活躍していたルイス・パウエルがラルフ・ネイダーが主導する消費者運動に危機感を覚え、産業界が自分たちに有利な裁判官を任命させるよう政治に働きかける戦略を訴える極秘メモを書いたこと。その直後にニクソン大統領によって最高裁判事に任命されたパウエルとともに、…
posted at 14:07:56
…保守系法曹団体フェデラリスト・ソサエティおよび右派シンクタンクやそれらのすべてに資金提供するコーク兄弟やスケイフ財団などごく少数の億万長者により、最高裁判所から地方裁判所まで裁判所に企業寄りの裁判官を送り込む計画が実行される。…
posted at 14:07:56
…そうした計画の最終段階となったのが、オバマ大統領が指名した多数の判事に対する共和党のミッチ・マコネル上院院内総務による審議妨害と、ダークマネーと呼ばれる出所を明かさなくてもいい政治資金を企業や団体が無制限に使うことを認める2010年の最高裁判決。前者の一番大きな例は、
posted at 14:07:56
…マコネルは2016年2月にアントニン・スカリア最高裁判事が亡くなった際、大統領選挙が行われている(9ヶ月後の11月に投票)ので最高裁判事は次の大統領が選ぶべきとしてオバマが指名した判事の審議すら拒否したけれども、2020年9月にルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が亡くなった時には…
posted at 14:07:57
…大統領選挙の2ヶ月前なのに急いでトランプが指名した判事を承認したこと。後者については、著者は共和党の上院議員で2008年にはオバマの対抗馬として大統領選挙に立候補したジョン・マケインとともに超党派の意見書で資金の透明性が保障されるべきだと訴えたけれど無視された。またトランプは…
posted at 14:07:57
…圧倒的不利とされていた2016年の大統領選挙中にフェデラリスト・ソサエティが作成した「最高裁判事候補」のリストを発表し、この中から判事を指名すると宣言することで、かれを信用しきれていなかった宗教保守勢力の支持を取り付けたが、大統領候補が一右派団体に最高裁判事の選別を行わせること…
posted at 14:07:57
…自体異常だった。Mary Ziegler著「Dollars for Life: The Anti-Abortion Movement and the Fall of the Republican Establishment」 books.macska.org/mary-ziegler%e… では環境政策や労働者保護の撤廃や減税を求める大企業や億万長者たちが「企業の言論の自由」を口実として共和党を乗っ取るうえで…
posted at 14:07:57
…妊娠中絶反対派を取り込んでいった仕組みが紹介されていたが、著者も上院議員としての経験をもとに「リベラルでも保守派でも、経験上上院議員はみな慣行を重視するもの、マコネルがあれほど無茶苦茶やったのはかれ自身の考えではなくスポンサーからよほど強く要求されたのだろう」と書いている。…
posted at 14:07:58
…そしてその億万長者というのが、富裕層に広く支持されているというよりはほんとうにごく僅かな人数(著者によると「バス1つに入るくらい」)だけで成り立っている、というのはますます酷い。温暖化対策にせよ、労働者保護にせよ、あるいは金持ち優遇減税の是非や妊娠中絶や同性愛者の権利や…
posted at 14:07:58
…その他の多くの問題でも、いまの最高裁が推し進めようとしている考えはアメリカ市民の多数が支持するものではない。また、最高裁の多数派を占めるフェデラリスト・ソサエティ出身の判事たちは、保守主義や「州の権利」、判例主義、オリジナリズム(憲法や法律をそれが書かれた当時の理解に…
posted at 14:07:58
…基づいて解釈する考え)やテクスチュアリズム(憲法や法律を文字通り解釈する考え)といった法哲学を掲げているものの、実際にはそれらの法哲学が大企業や右派市民運動に都合が悪い場合は逆の解釈をすることも多く、一貫した法哲学に基づいた判決を下すわけでもない。保守系判事やその家族たちは…
posted at 14:07:58
…フェデラリスト・ソサエティやその他の右派団体を通してそれらの裁判を起こしている億万長者たちからさまざまな形で利益を得ており(スカリア判事が亡くなったあとにはかれが何十回ものバケーションを無償で楽しんでいたことが明らかになったし、クラレンス・トマス判事の妻のジーニー・トマスが…
posted at 14:07:59
…運営する保守団体にかれらから巨額の寄付が集められそれが議事堂占拠事件直前のトランプ集会にも使われたなど)、利益相反が疑われる。知っている話も多かったけれども、著者の構成がうまくて危機感を感じさせられた。ホワイトハウス議員、…
posted at 14:07:59
…ホワイトハウス議員、政治家としてめちゃくちゃカッコいい名前だけど本人に対してはなんとなくぼんやりした印象しかなかったけどごめんよシェルドン(印象が薄いのはロードアイランド州だからだと思う)。
posted at 14:07:59