Paul Gottfried著「Antifascism: The Course of a Crusade」 books.macska.org/paul-gottfried… オーストリア学派に近い保守派政治哲学者によるアンティファ批判の本。著者は先にファシズムの歴史についての本も出していて、これはその続編とも言えるもの。イタリアファシズムの発足から… pic.twitter.com/gOUvhLk3SP
posted at 06:54:45
…ナチズムへの変節を経たファシズムの歴史とともに、それに対抗する第二次大戦中のヨーロッパの反ファシズム、そしてナチスを逃れてアメリカに移住したフランクフルト学派の学者たちの思想を追うあたりはそこそこおもしろいのだけれど、…
posted at 06:54:46
…第二次大戦後のドイツが自虐史観によって「ホロコースト産業」の言いなりになっている、みたいなところから「あれ、これってファシズム研究じゃなくてファシズムそのものの本なの?」となってくる。著者はファシズムは歴史的に位置づけるべきでありとにかく右翼的だったり…
posted at 06:54:46
…権威主義的なものをなんでもかんでもファシズムと呼ぶのはよくない、と言っていて、それはもっともだと思うのだけれど、同時に大企業や各国の大半の主流政党から研究者や市民運動や2020年に活発になったBLMやアンティファに至るまで全部「反ファシズム勢力」としてひとまとめにしてしまっていて、…
posted at 06:54:47
…したがって現代の反ファシズムには過去のそれのようにマルクス主義のような核となる思想はなく、ただ単に権力のある側が権力のない保守勢力を叩く道具になってしまっている、と主張。いやいやいやいやツッコミどころありすぎてどこからはじめたらいいかわからないよ!…
posted at 06:54:48
…ファシズムは身体性を基盤とした思想だがアンティファはそうではない、だから大企業が従業員の性自認を尊重するとか言っているのだって言われても雑すぎ。反ファシズムの側が、気に入らない主張を「ファシズム」だと決めつけてまともに議論を吟味せず、…
posted at 06:54:48
…対話もせずに排除してしまっている例はあるだろうけど、それを批判するためにまったく背景も思想も違うものを「反ファシズム」とひとまとめにして否定するのは、同じことをやり返しているだけのような気がする。北イリノイ大学出版というまともな学術出版の会社がこんなの出していいんだろうか。
posted at 06:54:48
Ronald J. Deibert著「Reset: Reclaiming the Internet for Civil Society」 books.macska.org/ronald-j-deibe… トロント大学でテクノロジーと人権の関係の研究をしているCitizens Lab所長による本。テクノロジー企業やそれらを通した各国政府による民主化・人権活動家の監視や弾圧についての記述は… pic.twitter.com/11VAdAGmLp
posted at 06:55:49
…実際にそうした活動家たちを支援している(そしてそのせいで一部の政府からCitizens Lab自体が工作対象とされた)経験に裏付けられていてとても興味深いいっぽう、ソーシャルメディアによる社会関係の希薄化やインターネット文化を支えるための環境への負荷など雑多な内容も含まれていて、…
posted at 06:55:49
…それぞれ大切な話だとは思うのだけれど、まとまりがない感じ。それらを踏まえて「どうすればいいか」という結論の部分では、こういう提案もあるがこういう懸念もあり〜という話が続き、まあ研究者として真摯な立場なのだとは思うけど、結局必要なのは抑制(restraint)だ、…
posted at 06:55:49
…それは民主主義の根本そのものだ、と言われてもと。企業や政府の影響力や権力を抑制するだけでなく、スマホやソーシャルメディアの使用を抑制しよう、環境破壊を抑制しよう、という話なんだけど、それぞれに必要な手法は違うよね… まあなにごとにも抑制が必要だ、という当たり前すぎる話。
posted at 06:55:49
今月予定していたリアル会合、4月に延期した。4月なら開催できるかどうかはわからないけど。
posted at 13:37:13