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11月7日のツイート

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Jessica Nordell著「The End of Bias: A Beginning: The Science and Practice of Overcoming Unconscious Bias」 books.macska.org/jessica-nordel… 意図しなくても相手の人種や性別などによって扱いを変えてしまう潜在的なバイアスについてのサイエンスライターの著者による本。… pic.twitter.com/ftKASorFmd

posted at 11:36:27

…前半はバイアスに関するこれまでのさまざまな研究の紹介、後半はバイアスを乗り越えようとする取り組みについてのジャーナリスティックな内容、という構成。人種や性別だけでなくトランスジェンダーや障害者や高齢者に対するバイアスなども取り上げている。…

posted at 11:36:28

…トマス・シェリングの有名な人種隔離についてのモデルを参考に、女性が与えられる機会や評価が男性に比べて数%だけ不利になる企業内昇進モデルを設計しコンピュータシミュレーションを実行したところ、もともと性別による格差が存在しない状態からスタートしたにも関わらず、…

posted at 11:36:28

…ほんの少しのサイクルを経ただけで数%の格差が積み上がって大きな格差が生まれた、という研究が興味深い。多くの場合バイアスは評価を下す本人どころか差別されている当人にすら意識されないけれど、当事者すら意識できないほどの小さなバイアスも積み重なれば大問題になることがよくわかる。…

posted at 11:36:28

…意図的あるいは組織的な差別を禁止する法律や倫理は、こうした細かいバイアスの積み重なりを阻止するには力不足。前半の研究紹介の部分では豊富な実例をもとにバイアスの深刻な影響や複雑なシステムへの介入の難しさがこれでもかと示されるけれど、…

posted at 11:36:28

…後半の解決法の部分は現在進行中のさまざまな取り組みが紹介されているものの、決定的な解決策もそれをきっちり証明するデータも未だに見つかっていないからか、ちょっとペースダウンする感じがする。たとえば学校で教師が子どもたちにジェンダーを押し付けないような取り組みなど、…

posted at 11:36:29

…それなりに成功しているようでもあって、でもいろいろ疑問は生まれてくる。ただ明らかにダメな介入(人種や性別などの差異が存在しないかのように扱う=つまり実質的に全員が白人男性であるかのように扱う、など)はどうしてダメなのかある程度データとして分かっているので、…

posted at 11:36:29

…参考になる部分は多い。「バイアスの終焉:はじまり」というタイトルの通り、バイアスについて取り組む入り口になる本。

posted at 11:36:29

The End of Bias、導入部であるトランス男性の経験がでてきて、女性として扱われているうちは(自分が女性として扱われていることを否定したい気持ちもあって)自分が差別されていると特に感じなかったけど、男性として扱われるようになったら扱いが変わって驚いた、という話が。…

posted at 12:21:41

…それはとくに、自分の意見が尊重される、自分の貢献や業績がちゃんと評価される、といった種類のもので、ちゃんと扱われるようになってはじめて、これまで自分の意見や貢献がどれだけ軽視されてきたか気づいた、という話。…

posted at 12:21:41

…おそらくだけど、その人を男性として見るか女性として見るかで異なる扱いをしてきた周囲の人たちの多くは、自分がそういう行為を取っていることを意識してはいないだろうし、そんな差別的な扱いは良くないと思っているはず。それでも起きてしまうのがバイアスのおそろしいところ。…

posted at 12:21:41

…トランス女性の「As A Woman」 books.macska.org/paula-stone-wi… 著者も、女性として扱われるようになってはじめてバイアスに気づいたと書いていた。まあ彼女はそもそもが鈍感すぎた気がするんだけど。

posted at 12:21:41

ちなみにシェリングのやつは日本語では「分居モデル」と言うらしい。それで検索するとたくさん出てくる。

posted at 12:23:17


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