朝4時半だけどおはようだぜい。今日はまたローカルバスを乗り継いで州都オリンピアに行き8時からはじまる公聴会に出るよ。こんな時間に公聴会やるって、州のさまざまなところに住んでいる普通の市民が参加できるようには全然なってない…
posted at 21:29:17
まあ狙い通りなのかもね。建前的には広く一般市民に開かれているけど、現実問題としてそれなりの人数がいてリソースがある組織や運動体しか参加できない。間接民主主義ではロビーするのも間接的になるということ。
posted at 21:33:34
タコマ行きのバス待ってる寒いなう。
posted at 22:34:56
今日行く公聴会は、未成年が売春罪で罰されることを防ぐ法案について。10年近く前にニューヨークでこうした趣旨の州法ができてから多くの州で類似の法律ができたけど、ワシントン州ではまだだった。ただ類似といってもバリエーションがかなりある。
posted at 22:45:42
たとえばニューヨークの法律は、現実問題としてほぼなんの効果もない。年に一件ほどしか適用例がないもの。ニューヨーク州法では16歳以上は成人として刑事裁判にかけられるので適用されないし、かといって少数のもっと幼い人の例だとはなから児童虐待扱い。
posted at 22:45:43
ワシントン州では、ストリートユース支援の活動をしている人たちが中心となって、未成年は売春罪の責任を問われないような法案を提案。性的合意年齢に達していないのだから、お金をもらって性的合意することの責任を問われてはいけないという当たり前の話。
posted at 22:47:19
でも議員が警察や検察の要望を聞き入れた結果、法案がどんどん複雑化してしまう。たとえば、未成年の逮捕・起訴ができないようにしようという話だったのに、逮捕まではOKになった。逮捕することで、その子の携帯を没収して買春や強制売春の証拠を調べたり、証言させるのが目的。
posted at 22:52:37
法案では、売春している未成年は犯罪者ではなく被害者として扱うべきだ、という目的が掲げられているけど、別の犯罪の捜査のためとはいえ、被害者を逮捕・拘束することは本来認められない。捜査協力を求めるのは自由だけど、そのために逮捕すべきではない。
posted at 22:52:40
また、法案では未成年が「売春に関わっている疑いがあるとき」警察官は児童虐待の通報などを行う義務が課され、それが終わるまでは未成年を解放してはいけない、と書かれている。児童虐待報告義務は現行法にもあるけれど、この法案はその基準をかなり低く変えようとしている。
posted at 22:58:15
現行法上の報告義務は、虐待やネグレクトがあると「信じるに足る合理的な根拠」により発生する。でもこの法案は売春の「疑い」があるというだけで義務が発生してしまう。逮捕事由や現行法の報告義務よりかなり低い基準で条件が満たされてしまう。「疑い」だけなら、ストリートユースの大半はあるし。
posted at 22:58:17
報告等をするまでは未成年を解放してはいけないということは、もしかれらが逃走しようとしたら警察は追いかけて捕まえなければいけないということ。逮捕事由も虐待等の被害が起きていると「信じる合理的な根拠」すらもなかったとしても。これではかれらはこれまで以上に警察を避けるようになるだけ。
posted at 23:05:36
…みたいな話を、公聴会で発言してきます。バスの中でこれから爆睡して乗り過ごさなければ。まだ朝6時…
posted at 23:06:37
これ、いい…のかな?英語が母語でない研究者にとって有用なのは確かだと思うけど、なんか言いようのない恐怖を覚えるわ… なんなんだろうこの感覚。 twitter.com/kasa12345/stat…
posted at 23:26:37