わたしは10年以上前から刑務所の問題、すなわち警察や司法における不公正や人種差別や人権侵害の問題が、アメリカ社会における最も深刻な問題だと思ってきたけど、あまりに問題が大きすぎて、自分が何か意味のある貢献ができる気がしないし、ただ打ちのめされるだけだと思って手が出せないできた。
posted at 04:23:16
その点、最近ようやく少し変わってきている気がする。 Black Lives Matterの運動もそうだし、連邦政府や州による量刑改革により、何千人もの収容者が刑期を短縮されたり釈放されている。オバマ大統領もここのところ毎月数千人単位で大統領特権による刑期短縮をしているし。
posted at 04:27:52
刑期短縮の恩恵を受けている人の多くは、「麻薬との戦争」によりあまりに理不尽な刑罰を課された人がほとんど。14歳で麻薬販売で捕まった人が未成年で初犯なのに何十年もの懲役を食らったり。
posted at 04:29:40
カリフォルニア州では住民投票により麻薬所持を中心に多くの罪がより軽い犯罪カテゴリに変更され、それで一万人以上の人が恩恵を受けている。でも、ただ釈放されても、社会的なサポートや生活の基盤がなければ、刑務所の外で生きていくのが難しい。いまそういう段階。
posted at 04:33:13
何千人もの人が釈放される中で、一人でも重大な犯罪を犯せば、ほらやっぱり釈放すべきではなかったんだという方向に世論が流れかねない。かれらは「絶対安全だから」釈放されたわけでなく、「そもそもそれほど長期にわたって収監しているのが不当だから」釈放されたんだけどね。
posted at 04:36:08
オバマには、一人でも多くの人を刑務所から出すことに残りの任期を捧げてほしい。ほかのことは共和党に妨害されて何もできないけど、恩赦や刑罰軽減は誰の許可も協力も必要なく大統領特権で自由にできるんだから。
posted at 04:42:57
8月3日、オバマ大統領が214人の受刑者の刑期を短縮。これは連邦刑務所に収監されている人のうちの0.1%でしかないけれども、ここ数十年で最多。 www.theatlantic.com/news/archive/2…
posted at 05:04:51
まだまだ少ないけど、最低でもこの規模で、任期終了まで毎日やればいいんだよな… 誰の許可も協力もいらないんだから。
posted at 05:06:11
「アメリカは詰んでいる」というのはまさにそう思う。公民権運動やヴェトナム反戦運動に対する揺り戻しとして、反体制的な政治運動に警察が対処し、貧困や精神障害者の問題を刑務所で解決することを決めたのが70〜80年代のアメリカ。さらにテロ対策とか移民政策もそれに乗っかっている。
posted at 05:26:05
さすがにそれがうまくいかないことはとっくにはっきりしていて、リベラルだけでなく保守にも「麻薬戦争は非合理的だ」とか「非正規移民に対する救済が必要だ」という人はいる。でも政治システムが詰んでいるから本格的な改革はできない。せいぜい大統領令の範囲で小さな救済措置を重ねるだけ。
posted at 05:28:32
日系人を中心に、他のアジア系の人もいる会合に招かれて、3時間にわたってディープな話をしてきた。
posted at 11:36:07
それはともかく、先日調査した第二次大戦時の日系人米兵の遺族に取材できるかも。前線で日本軍の通信を傍受して翻訳し、部隊に貢献したことで表彰された日系人コミュニティの英雄の一人。日本では有名なビルマの慰安婦についての米軍報告書の現場にいたはずの人。
posted at 12:00:25
その元軍人は英雄として知られていた人だから、複数のオラルヒストリーが残されていて、正式に保存される前の草稿も含めて精査したけど、慰安婦についての話はとくになかった。でも、家族には何か話しているかもしれないし、もしかしたら手紙とかもあるかも。
posted at 12:04:51
今回の調査での一番の発見は、フィリピンのセブ島で捕虜になった慰安婦についての記述。これは周辺をもっと調べてから報告する。
posted at 12:08:38
あ、あと、IWG報告書の作成に当時関わった人とも会って話を聞いてきたよ。慰安婦否定派による報告書の曲解や悪用には、まあ普通に憤慨してる。当たり前だけど。そうならそうと公に言って欲しいけど、政治が絡んでくるといろいろ難しい… でも、マイケルヨンの本が出版されれば状況が変わるかも?
posted at 12:14:21
政治関係の人には、アメリカの元議員が日本政府のロビイストになってごちゃごちゃやってることについても話しておいた。まあアメリカの政治ってそんなものだから、驚きには値しないけど。
posted at 12:17:34
慰安婦否定派の人たちがまた国連人権理事会に出かけて、クマラスワミ報告の見直しを要求するらしい。わたしは特に見直しの必要性を感じないけど、できることなら是非見なおして欲しいという気持ちもある。あれ以来発掘された多数の資料を追加したら、もっと決定的な報告書になると思うよ。
posted at 16:07:59