Cat Quest IIのiOS版がApp Storeで99セントになってる! apps.apple.com/app/id16364233… 日本ではどうか知らない。
posted at 04:39:20
えっくすにまだ居座ってるみんな、参加してね! twitter.com/ichikawathrive…
posted at 09:58:01
Eddie Ndopu著「Sipping Dom Pérignon Through A Straw」 books.macska.org/eddie-ndopu%E8… 南アフリカで活動する障害者活動家で国連総長が任命した17人のSDGアドボケートの一人でもあるゲイ男性の著者が、生い立ちに始まり主にオックスフォード大学在学中に経験したさまざまな構造的な困難について綴った… pic.twitter.com/lYnYrYmKHf
posted at 13:04:01
…自叙伝。著者は南アフリカ出身で当時末期を迎えていたアパルトヘイトを逃れてナミビアに亡命した母のもと生まれた。二歳のときに進行性の筋力低下を伴う脊髄性筋萎縮症の診断を受け、五歳まで生きてはいないと言われながらも、予想を覆して大人になる。…
posted at 13:04:02
…2008年に南アフリカのヨハネスブルグ近郊に設立された、将来のアフリカのリーダーを育成するためのアカデミーに応募。成績面などでは評価されるも「あなたが必要とする介護を提供する余裕がない」と入学を拒否されたが、アフリカの将来のために障害のあるアフリカ人たちのリーダーシップが…
posted at 13:04:02
…必要であることを力説して入学を認めさせるなど、早くから活動家として頭角を現す。さらにカナダの大学を卒業後、国際的なリーダーを育成するためのオックスフォードの大学院のプログラムに応募、みごと生活費を含めた全費用を大学が負担する奨学金を獲得したが、その「生活費」にはかれが…
posted at 13:04:02
…必要とする介護者を雇う費用が含まれないことが分かり、クラウドファンディングで資金を集める。しかし南アフリカから連れて行く予定だった介護者のビザが降りなかったり、ヨハネスブルグからロンドンまでの渡航に付き添ってくれる介護者が見つからない、ようやく見つかったと思ったら業者に…
posted at 13:04:03
…言われたことと実際に現れた介護者の言うことが違う、などさまざまなトラブルに直面。大学に着いてみたらかれのために準備されていたはずの寮の部屋は工事中だし、歴史ある大学だけあってバラバラの大きさの石が敷き詰められた石畳は著者の電動車椅子を転倒させそうな勢い。イギリスの法律では…
posted at 13:04:03
…介護者の健康を守るために著者を持ち上げて車椅子からベッドやトイレに移動させるといった介護は禁止されていて、障害のある人を持ち上げるための介護リフトが届いていないために長旅のあとシャワーを浴びたりトイレを使うことすらできなかったりと、勉強どころか生きていくことに…
posted at 13:04:03
…必死にならざるをえない毎日。介護者として派遣されてきた人たちは著者が必要としている介護を面倒くさがったりいつの間にかいなくなったりしていて、介護者がいなければ車椅子に座ることもトイレを使うこともできない著者は命の危険を感じることも。さらにシャワーをしている最中に…
posted at 13:04:03
…避難訓練のベルがなったのだが、介護者は「避難訓練があればすぐに外に連れ出すよう言われている」として著者の懇願を無視して裸のままの著者を車椅子に乗せ無理やり連れ出す。業者と話をしていて著者が気づいたのは、同じような介護を受けている人には一日中ベッドの上でテレビを見ているような…
posted at 13:04:04
…高齢者が多く、著者のようなアクティヴな学生生活を送ろうとしている人はいないので、介護者はそういう人を介護することに慣れていないし、それほどの労働量を想定していない、とのことだった。かれが必要としているレベルの介護を提供するには昼と夜で二人の介護者が必要だ、ということに…
posted at 13:04:04
…なったが、そのために必要な費用はクラウドファンディングで集めた額をはるかに超えていた。生活費には介護費用も含まれるべきだ、として奨学金の増額を大学に求めるも、大学は(お金ならアフリカなどの植民地から過去に略奪してきた資産がめちゃくちゃあるのに)それが前例となることを恐れ…
posted at 13:04:04
…「特例として南アフリカからリモートで通学しても良い」という案を提案してくる。同じ南アフリカのアカデミー出身の同級生たちに支えられて学生会の会長になったり、再びクラウドファンディングをやったり、国際的なメディアの取材を受けたり(大学はメディアで批判されるのを恐れて「ネガティヴな…
posted at 13:04:04
…話はするな、クラウドファンディングを紹介してもらうだけにしろ」と圧力をかけてきた)、学生会会長として出会った大学の高額寄附者に気に入られて支援を約束されるも大学当局が邪魔してきたりと、いろいろあってめでたく大学を卒業、アフリカの若いリーダーの一人としてさまざまな国際会議に…
posted at 13:04:05
…呼ばれてオバマ大統領ら世界のリーダーと会ったりして活躍してます!なんならダボス会議にビジネスクラスで乗りつけてドン・ペリニョンをストローで飲んでるし!という話。ゲイ関連の話はおもに、南アフリカで数年間のあいだ介護してくれていた男性への片思いについて書かれている。著者にとって…
posted at 13:04:05
…かれは歴代最高の介護者で、しかもマッチョでカッコいいので片思いしてしまったけど、かれは自分はストレートだと言って「男性と付き合うなんて全く考えられない」という答え。それでも介護者として、友人として、いい関係を続けていたつもりだけれど、著者を介護者として連れて行った…
posted at 13:04:05
…ナイトクラブでその人がほかの男性と熱烈なキスをしているのを見かけてしまう。男性と付き合うなんて考えられないのではなく「あなたと付き合うのは考えられない」という意味だったのか、と気づいてショックを受ける、という切ない話が。ただし著者の家族から見ると、この介護者は著者がかれに…
posted at 13:04:06
…惚れているのをいいことに色恋営業みたいなことをして都合よくコントロールして仕事をサボっているように見えていたらしく、失恋を抱えたまま関係を続ける難しさもあって、ヴィザが降りなくてイギリスに連れていけなくてよかったのかも、的な。大学でもかれの仲間の一人であるアカデミー出身者の…
posted at 13:04:06
…うちの一人がゲイだったみたいな話があるのだけど、あんまり書かれていない。書いていないだけで、いい出会いしてたらいいな!と応援したくなる。まあダボス会議に出るようなエリートって点で親近感はやや下がるのだけど、障害者がモノのように扱われることや、自分の尊厳が第三者による…
posted at 13:04:06
…ディベートの題材になってしまう悔しさなど、わかりみぶかい。成功をひけらかしても下品にならないのは、頑張れば誰でもできるとか自分の努力と才能で成功したとか成功者にありがちなパターンを避けつつ、ノーベル文学賞を受賞したときのトニ・モリソンが言った「いまは謙遜すべき時ではない」…
posted at 13:04:06
…という言葉を引いて、自分の成功を否定することはかれを支えてくれた母親やアカデミーの仲間たちの存在を消し去ることになるという意識があるから。いまでも自由に動かせるたった一本の指でタイプし、オーディオブックまで自分で朗読した著者とこの本を通して出会えて良かった。
posted at 13:04:07
Nick Greene著「How to Watch Basketball Like a Genius: What Game Designers, Economists, Ballet Choreographers, and Theoretical Astrophysicists Reveal About the Greatest Game on Earth」 books.macska.org/nick-greene%E8… スポーツニュースやその他のさまざまな部門で働いてきたバスケットボール… pic.twitter.com/KlETVKozKg
posted at 13:47:11
…大好きな記者が、これまで出会ってきたさまざまなジャンルのプロたちとバスケットボールについて話し、その魅力を普通のスポーツファンとは異なる視点から紹介しようとする2021年の本。サブタイトルに書かれているように、本書では著者が「ゲームデザイナー、経済学者、バレエ振付師、…
posted at 13:47:12
…理論天体物理学者」らにインタビューし、バスケットボールのルールやプレイの歴史を語りつつ、ほかのさまざまな分野の視点からその魅力を分析する。ゲーム製作者の立場からバスケットボールのルールを分析したり、バレエの振付師がダンクシュートの美しさを語るなど、いくつかハマっていると感じる…
posted at 13:47:12
…話はあるのだけれど、かれら他分野の専門家の意見というよりは著者が無理やり取材で知ることになったほかの分野の話に落とし込んでいるような気はする。でもまあ、ほかにも、自分だけ活躍して目立ちたい選手と仲間へのアシストをする選手のそれぞれに対するファンの道徳的な評価や、統計学的分析の…
posted at 13:47:12
…影響でスリーポイントシュートが増えていることについての考察、ほかの技術はどんどん向上しているのに周囲の影響を受けないはずのフリースローの成功率が昔と変わらないのはなぜか、ルーブ・ゴールドバーグ・マシン(いわゆる「ピタゴラ装置」)の設計と攻撃システムの類似、などおもしろい話題が…
posted at 13:47:13
…たくさん。バスケットボールについて、というか本書の議論の大半を占めるプロバスケリーグNBAについてほとんど知らないのだけど、バスケットボールのルールがどのように発達してきたか、という話が特におもしろかった。アメリカの四大メジャースポーツの中では唯一、発祥がはっきりしている…
posted at 13:47:13
…(特定の個人が考案した)バスケットボールの最初のルールでは、選手同士の衝突を防ぐためボールを持った選手は動くことができずパスかシュートしなければいけなかったけれども、「ボールを一旦落として所有権を失い、また拾っているだけ」というハッキング books.macska.org/bruce-schneier… により…
posted at 13:47:13
…ドリブルをするチームが現れ、それが「おもしろいじゃん!」と公式に認められたとか、背が高い選手がゴールの下で待機してパスを待つのを防ぐための制限区域の設定、勝っているチームが攻撃せずに時間稼ぎをするのを防ぐために24秒以内にシュートを打たないといけないという規則など、ゲームをより…
posted at 13:47:13
…おもしろくするためにさまざまなルールが発達してきた歴史はとても興味深い。と同時に、「どこまでルールが変更されたらそれはもはやバスケットボールとは呼べなくなるのか」という哲学的な問いと、それが導き出す「バスケットボールの本質とはすなわち何か?」というさらなる問いも考えさせられる。
posted at 13:47:14
…このあたりは最近、トランス女性の女子スポーツ参加をめぐって「フェアかどうか」という点ばかり騒がれていて、「そのスポーツの本質とは何か?その本質を守るためにはどうルールを設定すべきか?」という議論が忘れられがちだと感じているので、オフトピックだけれど参考になった。
posted at 13:47:14
@4k1r_ やっぱりアフリカ人の重度障害者として、世間にナメられないようにいろいろ無理して取り繕っているところがあるみたいで、この本ではいろいろ困難を周囲から隠してきた話が書かれているので印象がだいぶ変わりました。
posted at 13:49:24
バスケットボールで最後のクォーターを何分という時間の区切りではなく「ある時点で勝っているチームのスコアにX点足した点数を先に取った側の勝ちにする」というElam Ending en.wikipedia.org/wiki/Elam_Ending というルール、おもしろい。ゲームの最後、勝っている側がダラダラ時間稼ぎをするのを防ぐ目的。
posted at 14:21:21
これだと勝っている側が時間稼ぎする意味がなくなるし、どの試合も「あ、終わった」じゃなくて「勝利のゴール」で終わることになるので劇的。もともとバスケットボールが時間制になったのは、当初はルールの都合でサッカーのようにほとんどゴールが入らなかったので時間で区切りを付けていただけだと。
posted at 14:21:22