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7月7日のツイート

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スレッドもそうだけど、いつの間にかザッカーバーグの方が良い奴みたいになってて、気づいたらザックがオクタゴンリングでイーロンをボコボコにしてくれるの期待している自分がいる。これなんだ、ラムズフェルドやチェイニーが「トランプの軍事クーデターに反対する良い人」になったのと同じだ…

posted at 03:26:48

Sola Mahfouz & Malaina Kapoor著「Defiant Dreams: The Journey of an Afghan Girl Who Risked Everything for Education」 books.macska.org/sola-mahfouz-m… アフガニスタンのカンダハルで育ち、11歳のときに性別を理由にタリバンに家族が脅迫されて学校に通えなくなったばかりか男性の家族の… pic.twitter.com/pDHzHCWUne

posted at 09:34:41

…付き添いなしに外出することもできなくなった著者が、それでも学習の機会を求めて無償のオンライン講座を受講したり英会話を練習するために繋がったアメリカ人女性の支援を受けるなどしてアメリカに出国し、物理学を学んで量子コンピュータの研究者になるまでの自叙伝。…

posted at 09:34:41

…本書のはじめは著者の両親の世代から。伝統派と進歩派が主導権をめぐって抗争を続けるなか、クーデターや暗殺が相次ぎついに前者を支援するソ連が侵攻、アメリカが支援するムジャヒディーンとのあいだに内戦が起きる。著者の母親はソ連時代に教育を受けキャリアを志すも、傀儡の共産党政権とも…

posted at 09:34:41

…腐敗した既存のムジャヒディーン勢力とも一線を画した新勢力としてタリバンが登場、カンダハルを拠点として活動を激化させると母親は仕事を奪われ家庭に閉じ込められる。2001年の同時多発テロ事件をきっかけにアメリカが「テロとの戦争」を開始、米軍がタリバンを都市部から退去させるも、…

posted at 09:34:42

…首都カブール以外の地域ではアメリカの支配は徹底されず、公式に女性の教育や就業の機会が認められていても近くに潜むタリバンやその他の伝統主義者による脅しや暴力によってそうした機会は奪われる。著者が11歳のときに学校を辞めざるをえなかったのも、言うことを聞かなければ…

posted at 09:34:42

…彼女に酸をかけるという脅しがあったから。以降、女の子向けの小さな塾で英語を学んだり、そこも閉鎖されるとインターネットで見つけた無償講座で勉強を続け、物理学に興味を持つ。留学を理由として国外に脱出した知り合いや親戚はほかにもいたけれども、女性に生まれた著者にはそれも難しい。…

posted at 09:34:43

…海外の大学に進学しようにも高卒資格を持たない女の子たちにはそれも難しいし、大学入学に必要な学力テストを受けるために必要な身分証明書を取得するのもテストが行われるパキスタンまで旅行するのも女性であるというだけでハードルが高い。何度も困難にぶち当たり、母親のように夢を諦めて…

posted at 09:34:43

…両親に決められた相手と結婚するしかないのかと思ったときに、英会話を学ぶためにはじめたオンライン通話で親しくなったアメリカ人女性が彼女の置かれた状況をアメリカで拡散、そこからニューヨーク・タイムズの取材を受けることで、彼女の未来が開けていく。著者ははじめ、自分のような普通の…

posted at 09:34:43

…アフガニスタンの少女の話をニューヨーク・タイムズが記事にするとは信じられず、なにかの間違いか、あるいは彼女を見つけて罰を与えようとするタリバンの罠かと思ったが、ニューヨーク・タイムズの記者は彼女が自分の置かれた状況に負けずに教育を受ける権利を求めて困難な戦いを続けていることに…

posted at 09:34:43

…注目した。彼女についての記事が掲載されるとニューヨーク・タイムズのサイトでは多くの読者が彼女への支持や共感を表明するとともに、彼女に対する嫌がらせも発生。しかし記者が彼女のヴィザがどうして出ないのか国務省側に取材したことをきっかけに、学生ヴィザは出せないが難民として…

posted at 09:34:44

…人道的ヴィザなら出せるという話がまとまり、彼女はついに憧れていたアメリカへ。アメリカで勉強する機会を得た著者はしかし、代わりにカンダハルに残った家族と再会する権利を当面失うことに。そうするうちにトランプ政権はアフガニスタンからの米軍の撤退を発表、続くバイデン政権がそれを…

posted at 09:34:44

…実施すると、予想以上のスピードでアフガニスタン政府は崩壊、タリバンがカンダハルを含むアフガニスタン全土を掌握するのを遠いアメリカから見守るしかなかった。カンダハルからの脱出を試みた家族はしかしその途中で交通事故にあい、歴史に翻弄され娘である著者に自分の分の夢を託した母親が…

posted at 09:34:44

…大怪我をする。本書が語るのは、タリバンによる名のない犠牲者としてではなく、圧政のもとでも自分の人生を切り開こうとする一人の若い女性のストーリー。Nahid Shahalimi編「We Are Still Here: Afghan Women on Courage, Freedom, and the Fight to Be Heard」 books.macska.org/nahid-shahalim… でも…

posted at 09:34:44

…複数のアフガニスタン出身の女性たちの声を通して彼女たちがインターネットを利用したり外国の民間人の支援を受けて教育を受ける権利や仕事をして収入を得る権利を守ろうと闘っている様子が描かれており、本書と並んで読まれて欲しい。

posted at 09:34:45

情報開示請求したらなんかヤバそうなのが出てきた件。黒塗り加工はわたしがやったけど元は全部見えてた。 pic.twitter.com/GWonJsaMat

posted at 12:14:12

Marc Lamont Hill著「We Still Here: Pandemic, Policing, Protest, and Possibility」 books.macska.org/marc-lamont-hi… パンデミックと警察の暴力により黒人たちの命が日常的に軽く扱われていることに主流社会が気づき始めた2020年に出版された、黒人ジャーナリスト・批評家によるタイムリーな… pic.twitter.com/k2E12aEjul

posted at 12:45:00

…インタビュー・エッセイ集。ブラック・ライヴズ・マターの運動はフロイド氏の殺害を受けて突如立ち上がった運動ではなくアメリカに最初のアフリカ人奴隷が連れてこられてからずっと続いてきた抵抗の歴史に繋がっていることや、どうしてBLM運動が警察や刑務所の改革ではなく予算削減・廃止を…

posted at 12:45:01

…主張しているのか、リスペクタビリティの論理に絡み取られるのではなく「全ての黒人の命」を守るとはどういうことか、黒人運動におけるブラック・フェミニズムの重要性、また「オール・ライヴズ・マター」のどこがおかしいのかなど、重要な論点を運動の初心者にもインタビュワーとの…

posted at 12:45:01

…会話を通して分かりやすく解説してくれる。たまたま最近図書館に入荷されていたので3年近く遅れて読んだけれども、2023年のいまでもお勧めできる。

posted at 12:45:01

Rachael Lennon著「Wedded Wife: A Feminist History of Marriage」 books.macska.org/rachael-lennon… 同性のパートナーと結婚して一緒に娘を育てているイギリスのダラム在住のバイセクシュアル女性の著者が、制度としての結婚の歴史についてインターセクショナルなフェミニズムの視点から語り直す本。… pic.twitter.com/AvmcfnbrKM

posted at 13:24:22

…アメリカの第二波フェミニズムのリーダーだったグロリア・スタイネムが2000年に66歳で結婚したとき、彼女は「自分が変わったのではない、結婚が変わったのだ」と記者に語った。しかし当時はまだ同性婚が合法化される前で、伝統的な結婚制度を守れと主張する保守派にリベラル政治家も理解を示し、…

posted at 13:24:22

…結婚を認めないまま婚姻に近い法的権利を与えるシビルユニオンの実現が現実的な政治目標とされていた。しかし保守派が主張する「伝統的な結婚」は実際に古来から続いてきた制度ではなく、自分たちが理想とする家族像を過去に投影したものだった。著者はパートナーとともにより多様な人たちの視線を…

posted at 13:24:22

…取り入れた歴史を新たに描き出す活動に関わっていて、本書もその手法を採用したもの。世界各地に存在した、あるいはいまも存在する多種多様な結婚や家族のあり方を紹介しつつ、階級制度が必要とし資本主義の形成に繋がる「資本集積の手段としての婚姻」がキリスト教と植民地主義に結びつき、…

posted at 13:24:23

…アフリカや南北アメリカの他者や自然、さらには白人の女性たちまでを所有し支配する論理として普及させられた。結婚は女性差別的な制度であるとしてその廃止を訴えるフェミニストもたくさんいたが、それでも著者を含め多くの人たちは結婚を希望している。しかし著者らが求めているのは結婚制度が…

posted at 13:24:23

…これまで守ってきた資本主義や植民地主義、女性差別や同性愛嫌悪への順応ではなく、個人の幸せと豊かなコミュニティをもたらすための構成単位としての家族だ。同性婚やその他の結婚をめぐるさまざまな論争(夫婦同姓、女性の改名やMrs.かMissか、移民制度や保険制度との関わり、など)は結婚制度の…

posted at 13:24:23

…目的を何だと捉えるのか、という価値観をめぐる論争でもある。歴史の部分はフェミニスト的には当たり前の話が多いのだけれど、フェミニストとしてシュラミス・ファイアストーンではなくグロリア・スタイネムが出てくるあたりから…

posted at 13:24:23

…分かるようにあらためて一般読者向けに読みやすい形でまとめた本書はこれまでフェミニズムの結婚論を読んでいない人にもお勧めできそう。

posted at 13:24:24

Françoise Vergès著「A Feminist Theory of Violence: A Decolonial Perspective」 books.macska.org/francoise-verg… ポスト植民地主義と脱植民地主義フェミニズムについての活動で知られるフランスのフェミニストの新作(の英訳)。白人至上主義や植民地主義の暴力とそれに対する反発や抵抗のなかから… pic.twitter.com/e8w9onPEl6

posted at 13:57:14

…生まれる暴力の関係、そして女性に対する暴力に反対する運動が(女性の地位を向上するための再分配やその他の社会政策ではなく)民族的マイノリティや移民、貧困層、クィアやトランス、性労働者たちに対する国家の暴力を強化してきた歴史について考察した本。…

posted at 13:57:14

…議論そのものはこれまでアメリカの活動家や研究者の本でさんざん読んできたものと類似しているのだけれど、フランスの植民地主義や自民族中心主義に基づいた具体的な事例などについてはとても勉強になる。フランスにおける性暴力への取り組みが非白人や非キリスト教徒の移民男性を危険な存在として…

posted at 13:57:14

…扱い、かれらに対する暴力を通してフランス人女性を守ろうとしている一方、たとえばホテルで部屋の清掃をしている移民女性たちが主に白人フランス人の顧客によって頻繁にセクハラされたり性暴力をふるわれる問題などが見逃されていることや、非白人移民の性労働者やホームレスの人たちの存在が…

posted at 13:57:14

…フランス人女性に対する危険として国家による暴力を通した排除の対象になることなど、「(白人フランス人)女性の安全」を口実とした政府の暴力が、女性に対する暴力の大半を実際に行っている彼女たちの夫や父親や兄弟、あるいは職場の同僚ではなく、非白人の移民やかれらの子孫に向けられる…

posted at 13:57:15

…ことが、これでもかと示される。短いながら内容がたっぷり詰まったいい本なんだけれども、それに加えてちょうど2023年7月現在、フランス生まれのアルジェリア移民の子どもである少年が警察に射殺された事件をきっかけにフランス全土で被害者と同世代のアフリカ系の若者たちが抗議運動を展開し、…

posted at 13:57:15

…一部で暴動や略奪が起きており、白人メディアの報道や白人政治家たちの発言に代表される一面的な「暴力」についての考え方がフランスにおける白人至上主義や植民地主義と深く結びついていることを意識し、かれらの視点を鵜呑みにしないためにも、いま読まれるべき本。

posted at 13:57:15

Alejandra Oliva著「Rivermouth: A Chronicle of Language, Faith, and Migration」 books.macska.org/alejandra-oliv… 2016年の大統領選挙におけるドナルド・トランプによる移民叩きに危機感を抱き、移民支援運動に身を投じたメキシコ系アメリカ人で翻訳家の著者が、トランプ政権による違法な難民申請者の… pic.twitter.com/ShtC1Jze57

posted at 14:46:08

…門前払いの最前線であるサンディエゴ〜ティファナの国境地帯でボランティアをしつつ見た著しく残酷かつ不当な現実を、アメリカ生まれのメキシコ系アメリカ人である自分の特権的立場や、翻訳者としての役割や支援者としての倫理について悩みながら美しく描写した本。…

posted at 14:46:09

…アメリカの移民制度は19世紀に中国系移民の入国を禁じて以来ずっと人種差別的・非人道的な運用がされてきたけれども、2017年から2020年までのトランプ政権はイスラム教徒が多い多数の国からの移民や旅行者の入国を禁止しただけでなく、国境で難民申請する人たちを違法に門前払いしたり、…

posted at 14:46:09

…難民申請するために入国した家族を親子別々に収容しどこに誰を収容したかという記録すら十分に残さない施策を取るなど、人道的な問題がさらに悪化した。ほんらい国際法やアメリカの国内法によれば、アメリカの領土に入った人が難民認定を申請すれば調査のあいだ一時滞在の許可を得られるはずだが、…

posted at 14:46:09

…トランプ政権はそれを違法に停止、すでにアメリカ領土であるはずの国境のアメリカ側の施設から難民申請者を追い返すようにした。そのかわりに導入されたのが、難民申請をしたい人はウェイトリストに自分の名前を追加し、自分の番号が呼ばれるまで何ヶ月でも何年でも国境のメキシコ側で…

posted at 14:46:10

…待機させられるという制度。そもそもかれらの多くは内戦やギャングの抗争、組織的な性暴力やホモフォビアやトランスフォビアによる殺害予告から逃れてきたメキシコ以外の中米の国の人たちで、メキシコ政府にも良い顔はされないし、ティファナはメキシコのなかでも最も殺人が多い危険な街。…

posted at 14:46:10

…そこで延々と待機させられ、自分の順番が来たらアメリカで自分の審査までまた何ヶ月あるいは何年ものあいだ収容所に入れられる。移民局の収容所の多くは民間企業によって運営されていて、コストを抑えるために劣悪な施設にキャパシティを超えた人たちが押し込められ、家族と引き離され必要な…

posted at 14:46:10

…医療は受けられない。収容所はそれぞれ政府との契約によって毎日最低何人を収容すること、という決まりがあるので、その数字を達成するためだけに収容者たちはなんの予告もなく各地の収容所を転々とさせられ、誰がいつどこに収容されているのか、支援する弁護士ですら把握できないばかりか、…

posted at 14:46:10

…かれらが申請のために集めた資料があっさり紛失される。こうした状況にもかかわらず、政府によって収容所が人道的な基準を満たしているか審査するよう以来された日系アメリカ人の会社「ナカモト・グループ」 rafu.com/2019/10/nakamo… は審査した収容所の全てにおいて一度も何の違反も…

posted at 14:46:11

…報告していない。ナカモト・グループの創業者ジェニー・ナカモトは、自分の母親は第二次世界大戦中に日系人収容所の中で生まれており、その経験をもとに収容された人たちに対する人道的な扱いを心がけている、と説明するが、Tsuru for Solidarity tsuruforsolidarity.org など移民支援の…

posted at 14:46:11

…活動をしている日系アメリカ人団体は日系人が受けた迫害の記憶裏切るばかりか、それを金儲けの口実に利用している、と批判している。著者はメキシコ系移民の裕福な家庭に生まれており、彼女がティファナで出会う難民申請者たちと外見はほぼ同じ、家庭内で使う言語も同じなのに、…

posted at 14:46:11

…ただアメリカで生まれたというだけで係官にパスポートを見せるだけで数分で国境を行き来することができる。彼女の両親は経済的な余裕があったから簡単に移民することができたし、仮にかれらが移民できなかったとしてもメキシコで裕福な暮らしができていたので何の問題もなかった。それに対し、…

posted at 14:46:12

…命の危険を感じアメリカへの入国に望みを繋ぐ多くの難民申請者たちは、国境の反対側に生まれたというだけの理由でそうした権利を持たず、「ほんとうにあなたは命の危険を感じているのか、そしてそれは難民認定を受けるのに必要な理由に基づいているのか」はなから疑われ、非人道的な扱いを受ける。…

posted at 14:46:12

…それはまるで、「もしあなたが本当に命の危険を感じているなら、どんなに酷い扱いを受けても死ぬよりはマシだろう」と、わざわざ酷い扱いをすることで「本物の」難民をふるいにかけているようだ。スペイン語の名前とメキシコ系の外見から難民申請者たちから親近感を持たれるが、自分とかれらの…

posted at 14:46:12

…境遇の違いに罪悪感を感じ悩む著者。その一方、自分と一緒にボランティアしている若い白人たちにも「かわいそうな浅黒い肌の人たちを救う自分」に酔っているような雰囲気や、弁護士ではないのだからアドバイスはするなと言われているのに勝手なアドバイスをしたり、酷い場合は自分のユーチューブの…

posted at 14:46:12


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