おばあちゃん、なんでエイドリーはこんなにかわいいの?
posted at 03:33:56
シアトル市役所なう。ヘロインをはじめとする薬物を安全に使用できる施設の設置について議論する委員会に来ている。まだはじまってないけど。 pic.twitter.com/RPGPgD10iq
posted at 05:07:03
そういう施設には看護士が常駐して、新品の注射針やその他の用具も提供される。施設内での薬物所持・使用については州法上の罪には問わない。
posted at 05:09:00
利用者は免罪されるけれども、施設の運用自体は連邦法に違反する恐れが強い。施設のスタッフが逮捕されたり、ライセンスを剥奪される可能性もある。それをどう防ぐか、みたいな議論が今日ある。
posted at 05:11:30
政府は保険に加入しているから、なんらかの問題が起きても、一定額までは裁判費用や賠償金が払える。でもそれを超える責任が生じる可能性があるとしたらどうするか。米国には他に同様の施設がないので、保険会社が保険を売らないかもしれない。
posted at 05:20:53
面白いと思ったのは、様々な法的問題がある中で、医療機関や政府機関での禁煙を義務付けた法律との関係はどうなるのかという論点。いろいろな薬物の使用が合法なのに禁煙というのは変な気がするのは確か。
posted at 05:25:21
薬物使用施設、何箇所の設置を提案するのがいいか議論になっている。委員会の原案は「1〜3箇所」だったけれども、そうすると一箇所しかできないのではという懸念。シアトル市内にしかなければ、市外の人はわざわざ市内まで利用しに来ない。
posted at 07:20:04
しかし「複数の」と記述してしまうと、反対派がそこらじゅうに設置されるのではというパニックを煽って大変なことになるかもしれないと。
posted at 07:21:16
さらに、そもそも、一箇所だけということになれば、地域住民の反対でその一箇所すら実現しないかもしれないという話。複数できるうちの1つと言われれば納得する住民も、一箇所だけとなると「どうしてわたしの住んでいる地域で」と反発する。
posted at 07:24:10
一箇所だけだとしたら、それはおそらくシアトルのダウンタウンに設置されることになる。それにはシアトルのビジネス界はそれに抵抗するだろうと。受け入れさせるには、ダウンタウンだけではないと説明しなくてはいけないらしい。ダウンタウン関係者の話。
posted at 07:27:57
安全に薬物を使用できる施設、シアトルの南にある2つの街の警察代表だけ設置に反対してた。もちろん市が設置を決めれば警察は市役所の方針に従うことにはなっているけど、不安は残る。…
posted at 09:17:01
…たとえば、施設に向かう途中の人を捕まえないかとか、捕まえないまでも尋問したり、ただそこに陣取って人の出入りをジロジロ観察するだけで、施設の利用を諦めちゃう人もいるはず。施設が成功するためには、警察にもこれがいい施策だと納得してもらわないと。
posted at 09:19:04
キング郡の保安官は、施設に出入りした人をターゲットにはしない、と明言している。シアトルだと、ホームレスの人が路上で薬物を打って注射針をその辺りに捨てる、みたいなことがよくあるから、安全に使用できる施設は使用者だけでなくその他の人の安全も守ることになると理解されている。
posted at 09:22:47
でもシアトル以外の市の政府は、それほど問題を深刻に思っていない感じ。そんな施設を作ったら、他の街から薬物常用者が集まるんじゃないかという不安の方が大きい。それらの街でもオーバードースによる死者は出ているんだけどね。
posted at 09:24:41
実際の話、薬物常用者が「安全に使用できるから」といってわざわざ遠くまで出向くとは思えないのよね。フォーカスグループでもそういう結果が出ている。でも、自分たちのコミュニティにおける薬物使用が可視化されるのが嫌な人はたくさんいるんだよね。
posted at 09:30:53
シアトル市役所から帰宅したなう。こんな時間(午後5時頃)だったけど、そんなに渋滞してなかった。金曜日だからもっと早めにみんな帰宅しちゃったのかな。
posted at 09:50:28
シアトル&キング郡の「ヘロイン及びアヘン依存」対策委員会、薬物使用施設の設置以外にも、思っていたよりいい感じのレコメンデーションを出している。たとえば初めの頃の議論では「学校で子どもたちに薬物使用は異常だと教える」という話だったのが、「エビデンスに基づいた事実を教える」となった。
posted at 09:53:42
この委員会は9月に最後の会合を開いて、10月には各市議会とキング郡に正式なレコメンデーションを提出する。各自治体は大筋で賛成していて、あとは施設の具体的な形や場所で政治的なやり取りがありそうな感じ。やっぱり不安なのは、シアトル以外(レントン・オーバーン)の市議会。
posted at 09:56:28
そういえば以前の会合で、某市の副市長とたまたま席が隣になって話をしたんだけど、彼女は「クラックの注射針」とか言ってたくらい何も知らない人だった… 他の市も、公衆衛生とか医学の関係者でなければ、知らない人が多いんだろうな。
posted at 09:58:19
カナダのバンクーバーで受けられる幻覚剤イボガイン ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4… を使った薬物依存治療プログラムの情報。8日間の滞在中の費用全て込みで4500米ドル。2回のイボガイン使用療法、カウンセリングやスクリーニング、アフターケア、スパ、ヨガその他。
posted at 11:00:55
料金には個室での滞在や食事も含んでいる。追加料金で、タイ式マッサージや、追加のイボガインセッションも。4500米ドルは安くはないけど、これで薬物依存をやめられるなら魅力的。ただエビデンスがまだ十分とは言えない…
posted at 11:05:59
MDMA援用療法を支持するわたしも、イボガインは今の所どうかなーと。インフォームドコンセントをきちっとすればアリだとは思うけど。でもねー、「自然だから、伝統的に儀式などに使われてきたから」安全、という人がいて、頭が痛い…
posted at 11:16:30
そういえばもう一つ今日のミーティングで気づいたのは、オピオイド置換のための薬としてメタドン ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1… からブプレノルフィン ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96… に関心が移っているということ。これはとてもいい傾向。
posted at 11:24:33
オピオイド置換の効用としてもブプレノルフィンの方が有効なことが多いし、副作用も少ない。メタドンより他の薬(特に精神科)との複合作用が少ない。あとこれは決定的なんだけど、アメリカの制度上、メタドンは原則として毎日クリニックに通って1錠ずつ処方してもらわなければいけないので面倒すぎ。
posted at 11:29:27
そういえば昔、わたしメタドン処方されてたよ。薬物依存じゃなくて、普通に鎮痛剤としてだけど。鎮痛剤としてなら一ヶ月分まとめて処方してもらえるので助かったけど、毎日通わなくちゃいけない人は本当に大変。
posted at 11:31:03
ただ、ブプレノルフィンのプログラムだと、制度上は毎日通わせなくてもいいんだけど、今のところ現実にはメタドン同様に毎日通わせて目の前で服用させているような。そうしないと、ストリートで売ってしまうと思われているらしい。
posted at 11:33:02
ストリートでかなり高い値段で流通しているのは事実。でもそれは、ブプレノルフィンのプログラムの敷居が高すぎて、正規のルートで入手できない人が、薬物依存を抑える薬として必要としているからだよ。
posted at 11:34:20
てゆーかですねー、ワシントン州では「置換療法は短期的な治療法であり、置換物質(メタドンとか)も断たなければならない」と書かれた法律があって、それに従って「置換療法を受けられる期間および患者の総数」が決められているんだよね… apps.leg.wa.gov/RCW/default.as…
posted at 11:39:01
医学的治療の目的や期間やその治療を受けられる患者の総数が政府によって決められているという不思議な状態。そのせいで、置換療法を受けたいと希望しても受けられない人がストリートに溢れ、そこに置換物質の闇市場ができてしまっている。そして闇市場の存在を理由に、さらに厳しく規制される。
posted at 11:42:40
だから、「この法律を、現在の医学的見解に沿った形に修正するよう働きかける」「置換療法を希望する人全員が受けられるようにする」が今回のミーティングでもレコメンデーションとして挙げられた。
posted at 11:43:54
まあこれでも、オバマ政権になってからかなりマトモになった部分はある。まだまだ全然足りないということもできるけど。大統領が誰とか本当にどうでもいいんだけど(多分オバマでもクリントンでもエドワーズでもそれほど変わらなかった)、どちらの党が行政組織を握るかというのはすごく重要だよ。
posted at 11:48:11