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Channel: エミコヤマ(@emigrl) - Twilog
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5月6日のツイート

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Laura Bates著「Men Who Hate Women: From incels to pickup artists, the truth about extreme misogyny and how it affects us all」 books.macska.org/laura-bates%e8… インセル、ナンパ講師、男性分離主義者、男性権利活動家などさまざまなタイプのミソジニーを抱えた人たちが作る… pic.twitter.com/TOvDjIHx1d

posted at 05:10:31

…コミュニティについての本。著者は著名なイギリスのフェミニスト。ミソジニー自体は昔からあるものだけれど、女性の社会進出やMeToo運動などを受け、自分たち男性が迫害を受けている、本来あるべき地位を奪われている、という被害妄想が多くの現代のミソジニストたちの共通項。…

posted at 05:10:32

…それらは女性(や女性を独占しているとみなされるモテ男性)に対するテロリズムや性暴力、性暴力サバイバーやその他の女性に対するネットや実社会における陰湿な嫌がらせなど目に見える攻撃だけでなく、「女性はセクハラや性暴力について嘘をつく」という統計的に間違った前提を共有した、…

posted at 05:10:32

…一見過激なミソジニストに見えない人たちによる自己防衛を口実とした女性差別(女性を雇わない、仕事上の機会に誘わない、など)という形で被害を広げることも。著者はよく学校に招かれて生徒たちとジェンダーや性暴力についての話をするのだけれど、以前から子どもが思いついたフェミニズムへの…

posted at 05:10:32

…疑問や批判は耳にしていたものの、近年たとえば「gynocracy/gynecocracy=女性による専制」のような一般ではあまり聞かない用語を口にする生徒や、具体的なデータを紹介しても一切受け入れずフェミニズム批判のスローガンを繰り返す生徒が増えてきたという。そうした生徒たちから話を聞いた彼女が…

posted at 05:10:32

…知ったのは、かれらがYouTubeでフェミニズムやその他の反差別運動へのバッシングを繰り返すチャンネルを視聴していることだ。わたしの周囲でもそれまで一切そんな素振りを見せていなかった十代の男の子がほんの少し見ないうちに「性差別なんていまはもう存在しない」「間違ったことを…

posted at 05:10:33

…していなければ黒人が警察に殺されることなんてない」みたいなことをまくしたてるようになった例を見たことがあるけれど、それもアルトライト系YouTuberの受け売りだった。世間ではフェイクニュースの拡散の政治的影響についてFacebookやTwitterに厳しい目が向けられているけれど、…

posted at 05:10:33

…子どもへの影響に関してはYouTubeの影響はものすごく大きい。子どもたち、とくに男の子たちがネットを通して過激なミソジニーに影響される状況を踏まえたうえで、著者は子どもたちが右翼YouTuberに影響されないための下地を作ることを主張する。…

posted at 05:10:33

…それにはジェンダーについて早くから対話することも含まれるけれど、子どもたちがネットに自分を認めてくれるコミュニティを求める動機となるような貧困やいじめによる社会的孤立を減らすことも必要。…

posted at 05:10:34

…普段あまりわたしの観測範囲では目にしないようなものも含め、さまざまなパターンのミソジニーの描写に読んでいて息苦しくなるような本だけれど、対策はわりと普通で当たり前のことだった。

posted at 05:10:34

Kim Kelly著「Fight Like Hell: The Untold History of American Labor」 books.macska.org/kim-kelly%e8%9… 労働運動の歴史のなかのあまり注目を集めて来なかった女性や移民、クィア&トランスなどに焦点を当てた本で、著者は労働問題を得意とするジャーナリスト。労働運動の歴史といえば、…

posted at 05:53:07

…炭鉱や自動車工場などでストライキを起こした白人男性労働者たちの歴史が注目されがちだけれど、華々しく語られるそうした歴史の裏には、縫製工場や洗濯場で働いていた20世紀初頭の移民女性をはじめとした多くの女性やマイノリティの労働者たちが闘ってきた歴史もある。もちろん炭鉱や重工業で…

posted at 05:53:07

…働きその現場で運動に参加した女性やマイノリティもたくさんいたし、先日紹介したNell McShane Wulfhart著「The Great Stewardess Rebellion」 books.macska.org/nell-mcshane-w… に描かれたスチュワーデス運動(この本のイントロダクションをスチュワーデス組合を源流に持つフライトアテンダント…

posted at 05:53:07

…組合の会長が書いていてアガる)や他人の家庭で家事をする家庭内労働者の運動、さらには性労働者運動や刑務所に収監されている刑務労働者たちによる運動など、これまで労働運動の歴史から省かれてきたさまざまな運動について触れられている。わたし的に嬉しかったのは、…

posted at 05:53:08

…ポートランドの医師のマリー・イクィさんについての記述があったこと。彼女は20世紀初頭に活躍したレズビアンの医者で、当時はもちろん違法な妊娠中絶を行ったほか、患者の収入に応じた料金を取るなど先進的な試みをしていた人。アナキストで労働活動家だったパートナーの女性とともに警察に…

posted at 05:53:08

…襲われたことをきっかけに自身もアナキストとなり労働運動に参加、第一次世界大戦へのアメリカの参戦に反対する運動をしたことで反逆罪に問われ3年間刑務所に入れられた。ポートランドではいまでも彼女が参加していた組合が活発で、むかし彼女について少しだけ聞いたことがあったのだけれど、…

posted at 05:53:08

…ちゃんと知れてよかった。ほかにもフィリピンから労働者を輸入しようとした船に乗務員として労働活動家が潜入し、かれらがアメリカに到着することには全員が組合に加入していた話とか、同僚の嫌がらせを気にせず一人で働ける現場としてトラック運転手を選んだトランス女性の話、スチュワードと…

posted at 05:53:08

…なったゲイ男性たちが加入したフライトアテンダント組合がほかのどの組合よりも先にHIV/AIDSに感染した組合員や同性パートナーが医療保険を失わないように運動した話、そしてわたしが良くしっている性労働者運動の話や、労働者として運動する権利すら認められていない刑務労働者たちの運動など、…

posted at 05:53:09

…興味深い話が満載。スチュワーデス本に続いて大満足な労働運動の歴史本だった。引用されているゲイ男性スチュワード本Phil Tiemeyer著「Plane Queer: Labor, Sexuality, and AIDS in the History of Male Flight Attendants」(2013)やフライトアテンダント運動における女性とクィアの共闘の…

posted at 05:53:09

…歴史本Ryan Patrick Murphy著「Deregulating Desire: Flight Attendant Activism, Family Politics, and Workplace Justice」(2016)、クィアなトラック運転手本Ann Balay著「Semi Queer: Inside the World of Gay, Trans, and Black Truck Drivers」(2020)など、今後読みたい本がたくさん増えた。

posted at 05:53:09

表紙載せ忘れたw pic.twitter.com/RxN80dkgq3

posted at 05:54:27

次の報道官(初の黒人&初のオープンリークィア)になることが発表されたKarine Jean-Pierreさんの本、いまみたいに読書報告する前に読んでたけど、おもしろかった。 twitter.com/emigrl/status/…

posted at 12:51:03

ホワイトハウス報道官ね。ジェン・サキの後任。

posted at 12:58:28


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