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4月16日のツイート

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そもそもソジャーナ・トルゥースはおそらく「Ain't I a woman?」とは言っていない。当時のスピーチの記録とされるものに載っていないし、彼女はニューヨーク州生まれであって南部の奴隷のステレオティピカルな口調でしゃべるのは不自然。 twitter.com/Cristoforou/st…

posted at 14:44:58

ソジャーナ・トルゥースのスピーチが、彼女を「支援」しているつもりの白人リベラルや白人フェミニストによって本来の彼女の口調やマナリズムと違うよりステレオティピカルに南部の黒人女性風な描写で語り継がれてきた、という歴史があって、いまではそれに対する批判的な検証がなされているよ。

posted at 14:55:36

彼女のスピーチの原本は残っていなくて、それを要約した当時の報道(一番信頼性が高いとされている)や、聴いていた人があとからまとめたものが4種類だったかあるんだけど、そのどれにもAin't I a woman?というフレーズは見られないそうです。

posted at 14:58:13

そういう最近の研究は、この本 twitter.com/consaba/status… では取り上げていないのかな?後世に捏造されたスピーチを本人のものとして紹介してたり?どういう扱いをしているのか気になる…

posted at 15:00:19

よく紹介されるこのスピーチの全文は「Ain't I a woman」のフレーズに限らずステレオティピカルに南部訛りの黒人英語で書かれているんだけど、トルゥースさんはニューヨーク州生まれで母語はオランダ語の方言。8歳のころからスタンダードな英語を学んだので、南部訛りで話すことはありえない。

posted at 15:13:50

このあたりの話を詳しく知りたい人は、1997年に黒人女性の歴史家Nell Irvin Painterが出版した伝記「Sojourner Truth: A Life, a Symbol」 www.amazon.co.jp/dp/0393317080/ を読んでください。

posted at 15:16:22

最近の研究って言ってしまったけど、全然最近じゃないわ… でもいまだにアメリカの学校でも普通にトルゥースさんは「Ain't I a woman?」と言った人、として教えられているんだよね…

posted at 15:17:36

でもこのフレーズがここまで広まってしまったの、たぶんベル・フックスのせいだよね…

posted at 15:20:19

ソジャーナ・トルゥースのスピーチ、当時の反奴隷制新聞に掲載されたものと、よく使用されているバージョンの比較(実際にはこれを現代語に変えたものが使われている)。 www.thesojournertruthproject.com/compare-the-sp… 全然違うし、いかにも南部の元奴隷っぽい口調や内容に改変されている。

posted at 15:25:49

で、 @Cristoforou さんの最初のコメントに戻るんだけど、「で、あたしゃ女じゃないのかい?」という帯の訳はむしろ改変されたステレオティピカルな強い訛り口調をきちんと訳していてむしろ正しい。センスある。原文が捏造だというだけで。

posted at 15:28:09

問題は「Ain't I a woman?」というフレーズ1つの問題ではなくて、どうして北部出身のスタンダードな英語を話す女性が南部訛りのスピーチの主とされてしまったのか。それは当時の白人奴隷解放論者たちが、彼女を南部の奴隷女性のシンボルに祭り上げてしまったからだ、というのがPainterの主張。

posted at 15:36:39

あ、「アメリカの声をひろう」の本の目次を見たら、はっきりとGage版だと書かれているな… だれか関わっている人の知り合いいない?2022年に出版された本でこれはないよ… pic.twitter.com/YShlqg9JDi

posted at 15:42:46


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