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12月4日のツイート

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うにゃーーー pic.twitter.com/mRxbf1sKvf

posted at 05:00:18

Sophia Rose Arjana著「Buying Buddha, Selling Rumi: Orientalism and the Mystical Marketplace」 books.macska.org/sophia-rose-ar… 宗教学者の著者による、欧米のスピリチュアリティ運動や神秘主義における仏教・ヒンドゥー教(およびヨガ)・イスラム教(スーフィズム)の文化的盗用・商業的展開に… pic.twitter.com/L5Flon60I8

posted at 07:07:02

…ついての本。伝統的なキリスト教の教会に嫌気が指した白人たちが、それでもスピリチュアリティや神秘主義に惹かれ、それを「東側」の文化に求める動機には理解を示しつつ、それらが元の文化に対するリスペクトや関係性を欠いたものであることや、商業的に利用されていることなどについては厳しく…

posted at 07:07:02

…批判。わたし個人、仏教やヨガなどのモチーフが主に白人たちによって宗教的伝統やコミュニティから切り離されたオリエンタルな意匠として使われているのはよく見るけれども、スーフィズムについてはわたし自身よく知らなかったこともあり特に意識していなかったので、スーフィズムがイスラム教の…

posted at 07:07:03

…伝統から生じたものであることを否定したり、その代表的詩人・神学者のルーミーの言葉を捏造するなどして欧米に都合のいい形で利用されているなど、そんなことになってたのか!と驚いた。本書ではバーニングマンフェスティバルのようなイベントや映画、ベストセラーとなった自己啓発本や…

posted at 07:07:03

…それに付随する瞑想ツーリズムなどを通して、「東側」の宗教的な伝統やその他の文化的要素がもとの文脈から切り離されたうえでごちゃまぜにされて利用されていることが詳しく解説されている。最終章では「スターウォーズ」シリーズやドラマ「ロスト」を通してハリウッドやエンターテインメント…

posted at 07:07:03

…における文化的盗用について触れているが、これは著者の次の本のテーマらしく、いまから楽しみ。スターウォーズにおける仏教やサムライや少林寺拳法などのオリエンタルな要素についてはこれまでさんざん議論されてきたけど、イスラム文化の引用についてなど十分に論じられていない論点が…

posted at 07:07:03

…まだあるとのこと。文化的盗用とはなにか(なにが文化的盗用なのか)という議論を主題とした本ではないけれど、文化的盗用が単なる異文化交流のルールのようなものではなく、さまざまな文化とそれを育んだ社会に対する政治的な権力関係を含む「関係性」の問題なのだというメッセージは強く感じた。

posted at 07:07:04

Kyla Schuller著「The Trouble with White Women: A Counterhistory of Feminism」 books.macska.org/kyla-schuller%… この数年増えてきた「白人フェミニズム」に対する批判の新しい本。著者自身も白人女性のフェミニストだけれど、以前も紹介したとおり「白人フェミニズム」とは… pic.twitter.com/HNHXZh2wzJ

posted at 07:39:50

…「白人によるフェミニズム」のことでは必ずしもなく、白人女性たちの利害を中心に据えたフェミニズムのこと。対義語は「インターセクショナルフェミニズム」。最初に書いたように最近「白人フェミニズム」についての本はいくつも出ていて、わたしが紹介した中にも…

posted at 07:39:50

…Rafia Zakaria著「Against White Feminism」 books.macska.org/rafia-zakaria%… やKoa Beck著「White Feminism」 books.macska.org/kyla-schuller%… などがある。これらの本が増えてきた背景には、近年のブラック・ライブズ・マター運動によって白人フェミニズムに対する批判が高まってきたことだけではなく、…

posted at 07:39:51

…2016年大統領選挙で白人女性の過半数がトランプを支持したことを受けたことにも関係していそう。この本では、アメリカのフェミニズム史において「フェミニズム」として認識されてきた白人フェミニズムに対するカウンターヒストリーとしてのインターセクショナルなフェミニズムの歴史を、…

posted at 07:39:51

…それぞれの時代における白人フェミニズムとインターセクショナルフェミニズムの双方の代表的な人物を紹介することで記述している。取り上げられているテーマは、女性参政権運動、奴隷制から解放された黒人や伝統的な土地から切り離された先住民たちの「文明化」、優生主義と家族計画運動、…

posted at 07:39:51

…フェミニズムにおけるレズビアンやトランス女性や性労働者の扱い、そして現代社会における「リーン・イン」フェミニズムと女性への過度な要求など。運動のなかで重要な立場にあった個人を取り上げて彼女を中心に全体の動きを解説することは、ストーリーとしては読みやすくなるけど、…

posted at 07:39:51

…個人の役割を過大評価するような気がして、ちょっと懸念は感じる。本書がはっきりと主張しているのは、白人フェミニズムの問題は「非白人女性やトランス女性など、マイノリティ女性を擁護する対象から排除してきたこと」ではない、ということ。それぞれの時代において、…

posted at 07:39:52

…白人フェミニズムはただ単に「白人女性のことしか考えていなかった」のではなく、直接マイノリティに対する迫害や抑圧に加担していた。「白人フェミニズム」を担ってきたさまざまな団体は「多様性」を重視するとして、非白人女性やその他のマイノリティを勧誘するとともに、…

posted at 07:39:52

…彼女たちの意見を取り込もうとしているのだけれど、これまで彼女たちを単に無視してきたのではなく、積極的に彼女たちを攻撃してきた歴史に向き合い、根本にインターセクショナリティを据えないと同じ間違いを繰り返してしまう。というかそうしてきた。

posted at 07:39:52

きてぃるみねーしょん。 pic.twitter.com/Lq3rnliALl

posted at 12:09:24


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