ペイパルマフィアの大半はPaypalがeBayに買収された際に大金を掴んで脱出したので、そこに直接の関連はないかと。セックスワーカー追い出しはPaypalだけじゃなくてCraigslistやTumblr以来大手プラットフォームならどこもやってるし。 twitter.com/y_akira_303/st…
posted at 06:02:28
駐日大使にラーム、いらんな… 駐中国大使はちゃんとした外交官なのに、駐日大使はテキトー。
posted at 06:48:58
来年9月に延期されたビキニ・キルのコンサートについて連絡があって、当日はワクチン接種か48時間以内の陰性証明をしろって書いてあったけど、気が早すぎ。来年9月に状況がどうなってるかなんて全然わからないのに…
posted at 07:12:50
Jane McAlevey著「A Collective Bargain: Unions, Organizing, and the Fight for Democracy」 www.amazon.co.jp/dp/006290860X/ 長年労働運動に携わり、のちに労働運動研究をしている著者による、労働運動についての本。労働運動に対するさまざまな批判や誤解に反論しつつ、…
posted at 07:55:10
…また、労働運動における人種差別や性差別などの問題点とそれに対する取り組みなども説明しつつ、リベラルな価値観を守るためにもっとも強力な勢力が歴史的にも現時点でも労働運動であることを力説。労組に対する古い認識(白人男性中心、癒着や汚職、その他)を変えるようリベラル層に訴える。…
posted at 07:55:11
…一部の環境運動において、環境保護のための取り組みが石油産業や建設・重工業の雇用に与える影響を過小に評価したり、職を失う労働者のことを軽視する傾向についても批判的に取り上げ、環境を保護しつつ職を失う労働者たちが同等の仕事や収入や労組の保護を得られる職につけるような施策を求める。…
posted at 07:55:11
…最後の点についてはわたしが関わっている警察・刑事司法改革の問題にもあって、伝統的に白人男性だらけだった警察や保護観察の組織が近年非白人や女性の採用を増やしているのだけど、労使契約上それらの組織を縮小するとなったら後から採用された人から解雇することになるので、…
posted at 07:55:11
…非白人や女性に負担がかかる。それをどうするかという話は警察改革の動きの中でも議論になっていて、そのあたりは環境運動における議論から学んだ感じ。まあ石油産業で働く人の多くは別に個人的に石油が大好きなわけじゃないけど、警察は力をふるうのが大好きな人が多すぎるという点は違うけど。
posted at 07:55:12
Danny Caine著「How to Resist Amazon and Why: The Fight for Local Economies, Data Privacy, Fair Labor, Independent Bookstores, and a People-Powered Future」 www.amazon.co.jp/dp/1621067068 アマゾン批判の本。だけどアマゾンで売ってるし、…
posted at 08:16:07
…なんならアマゾン系列のオーディブルがオーディオブック版まで作ってる。著者はカンザス州ローレンスで小さな書店を経営している人で、店の向かいに大手チェーンの本屋ができて同じ本をより安い値段で売り出したときも、…
posted at 08:16:08
…イベントや店員の知識やコミュニティとの繋がりなどで付加価値をつけて生き残ったけれど、本の販売そのものではなくプラットフォーム独占で儲けるアマゾンのやり方はもはや競争ですらない、と批判。出版したのはポートランドのジン出版・販売業者として知られるマイクロコズムパブリッシング。…
posted at 08:16:08
…この本ももとはジンだったものらしく、短い(126ページ)けど、それよりさらに短い(20ページ)のジンバーションもアマゾンで売ってるので間違わないよう注意。マイクロコズムはポートランドのジンコミュニティで昔繋がりがあったのだけど、中心となっている人によるDVやパワハラが批判を浴び、…
posted at 08:16:09
…反省・謝罪文を出して自分を変えるようがんばりますと言ったと思ったら、すぐにほかの男性に対して「自分のように女性への暴力に向き合え」とえらそーに言い出して、さらにその後「DVだというのは自分に対する攻撃だ、実際には自分のほうが被害者だった」って言ったんだよねあいつ。…
posted at 08:16:09
…DVだとされた行為は自閉症だから誤解されただけだと。で、その人の名前がこの本に出てくるから、そのたびに嫌な気分になった。内容に関係ないけど。まあアマゾンのさまざまな問題がわかる短い本としてはいいんじゃない?
posted at 08:16:10
Leigh Phillips & Michal Rozworski著「The People's Republic of Walmart: How the World's Biggest Corporations Are Laying the Foundation for Socialism」 www.amazon.com/dp/178663516X/ タイトルはウォルマート人民共和国。ウォルマートなどの企業が実現させた効率的な物流や在庫管理などの技術が、…
posted at 08:40:54
…来たるべき社会主義のモデルになる、というおもしろい発想の本なんだけど、その肝心な技術がどうという話はほとんどなくて、社会主義経済計算論争の本だった。ミーゼスに始まるあれね。ウォルマートはもちろんその効率性により市場経済で勝ち上がった企業だけど、内部で継続的に行われる決定は…
posted at 08:40:54
…いちいち市場に委ねられているわけではない。徹底したデータ収集と高度なアルゴリズムによるたゆまない計算によって、どこにどういう施設(店舗、物流センター、その他)を作り、どうリソースを集積・分配するのか決めている。ロナルド・コースが言うとおり、…
posted at 08:40:54
…それらの決定をすべて市場で行うのは、取引費用が高すぎるからだ。著者はソ連の経済的破綻の原因を、社会全体の経済を計算するだけの計算力が当時足りなかったこととともに、権威主義により正確な情報が集まらなくなったことに求めている。…
posted at 08:40:55
…スターリンが社会主義による国力増強の一面として人口が増加したと宣伝しているときに、実際には人口が減少したと発表した国勢調査官が処刑されるようでは、計算に必要な情報が集まらなくなって当然。ウォルマートやアマゾンはその点、…
posted at 08:40:55
…消費者の動きをクリックや売り上げ1つずつ観測しネットワークすることで正確な情報が集まる仕組みを作り、膨大な量の計算を行うことで、直接市場に頼らずに内部のリソース配分を実現している。これを個々の企業の営利目的ではなく、民主的に決定された目的に即する形で社会単位で行うことで、…
posted at 08:40:55
…社会主義に必要な計算は実現できるというのが著者の主張。ただ読んでいて疑問に感じる部分もいろいろあって、たとえば携帯電話に使われている電波スペクトラムのオークションについて、政府はオークションの結果いくらかの収入を得たがその使用法についてのコントロールを失い、…
posted at 08:40:56
…消費者は高い料金でダメな通信サービスを買っている、と批判したうえで、公共の携帯通信ネットワークを作っていればより公共の利益になっていた、と言うんだけど、そのスペクトラムを携帯通信に使うべきだという決定は市場でなければ誰がどうするんだろうと疑問。…
posted at 08:40:56
…まあそういう感じでいろいろ疑問はあるんだけど、これだけコンピュータが発達したいま、経済計算論争はどうなるんだろうというのは当然の疑問だし、ウォルマートやアマゾンなど大企業が既にそこらの国のGDPより大きな規模の計算を扱っているというのはおもしろい指摘。
posted at 08:40:56
Debra Soh著「The End of Gender: Debunking the Myths about Sex and Identity in Our Society」 www.amazon.com/dp/1982132523/ 「この本に書かれていることは全て科学と事実に基づいている。それらは一切論争の的になるようなことではない」という宣言から始まる、ジェンダー概念批判の本。…
posted at 09:22:29
…科学の視点からトランス運動やフェミニズムの中の「科学的に正しくない」主張を批判した本としては、少し前に読んだ「T: The Story of the Hormone That Dominates, Divides, and Drives Us」と共通しているんだけど、そちらが科学的な主張についてだいたい納得できるものであったのに対して、…
posted at 09:22:29
…この「The End of Gender」は科学的な知見を大げさに言い過ぎたり、生物学とは関係ない分野の主張を生物学的ではないと批判したり、批判対象をカリカチュアライズして藁人形叩きしたりといった、おかしな部分が多すぎる。…
posted at 09:22:30
…たとえば「ジェンダーは社会構築ではない」という主張では、「ジェンダーは社会的に構築されている」という主張を勝手に「人間の脳はブランク・スレートである」と読み替えて、それを叩く。あるいは…
posted at 09:22:30
…レイ・ブランチャードのオートガイネフィリア理論について「性科学者は全員が事実だと認めているのにトランス活動家を恐れてほとんどの人が口にできない」と書いているけれど、「オートガイネフィリアという現象がある」と認めることと、ブランチャードによる二分法が事実だと認めるのは別の話。…
posted at 09:22:30
…子どもの性的違和について、ことさら医療関係者や親たちが子どもの性別移行を進めており異論が許されないように言ったり、あるいは子どもを性別に関係なく育てようとしている親について、男性的でも女性的でもないジェンダー中立的なおもちゃしか与えないみたいな批判をしているのも事実に反する。…
posted at 09:22:30
…著者は、子どもをジェンダー中立的に育てようとする親は子どもがお人形で遊ぶこともトラックで遊ぶことも許さない、みたいな書き方をするんだけど、どっちも与えて好きなもので好きなように遊ばせてるでしょ実際。あとその関連で、…
posted at 09:22:31
…過去にブルーが女性的でピンクが男性的だとされた時代もあったと認めつつ、それでもジェンダーは生物学的に決定されている、なぜなら男の子の大部分はその時代その時代で男の子のものとされたものに惹かれるからだ、みたいに言ってるけど、…
posted at 09:22:31
…攻撃性やコミュニケーションなどについてはホルモンの影響により性差が生まれることを指摘し、したがってジェンダーは社会構築ではない、と言ってるのに、ピンクよりブルーが好きなことには同じようにホルモンで説明が付かないのに同じ論理で押し通している。混乱しすぎじゃん?…
posted at 09:22:31
…とまあそんな感じで、著者は繰り返し「政治的に都合が良いか悪いかで科学を制限してはいけない、科学的事実は認めつつ、それを差別のために濫用する行為を批判しよう」と書いているんだけど、そう書いている本人が、たとえばノンバイナリーを自認していたり…
posted at 09:22:32
…代名詞theyで呼んで欲しいと言っている人たちを「科学的でない」として否定したりからかうようなことを書いている。最初のデートの費用は男性が出すべきだという主張の根拠として、生物学的な違いから来る性選択戦略を挙げるのも、とても科学的とは言い難い。…
posted at 09:22:32
…社会正義を口実に公共教育が科学的に間違った主張を取り入れている、というなかで、「白人の特権」についてのポスターや他人の性自認を尊重しよう、という教育まで批判対象に含まれている。「全て科学と事実に基づいていて、一切論争の的になるようなことではない」って言っておきながら。…
posted at 09:22:32
…著者は、アジア系女性の元フェミニストで、セックス・ポジティヴな性科学研究者出身のジャーナリスト。本人は本当に自分は科学的な事実を述べているだけだと思っていそうだけど、本書を推薦している人のリストをみると、マイケル・シャーマー、レイ・ブランチャード、スティーヴン・ピンカー、…
posted at 09:22:33
…ベン・シャピーロ、サイモン・バロン=コーエン、あとピーター・ティールの仲間で「インテレクチュアル・ダークウェブ」という言葉を考案したエリック・ワインスタインとか、まあそのあたりの人たち。科学的な妥当さではなく政治的姿勢で支持してるだろーこいつら。
posted at 09:22:33